共同通信社によりますと、かんぽ生命は、お客様の保険を乗り換えさせた後、新旧契約の保険料を故意に二重払いをさせていたケースが多数あることが7月8日に判明しました。
新契約の締結から、旧契約の解約まで6カ月以上になると、郵便局員らの営業成績が上がるとのこと。関係者によると、成績に応じて得られる手当金を目当てに解約を先延ばしさせた疑いが高いということで、金融庁は事態を重く見ており、業務改善命令などの処分の検討に入ったとのこと。
かんぽ生命は、これまでの不適切販売問題で、「顧客は契約に同意していて違法性はない」との立場を貫いてきたが、ここにきて、一転して不適切だったと認める方向で調整しているとのこと。
また、これまでの報道では、昨年11月分の契約の中だけで、顧客に不利益になる可能性がある契約の乗り換えが、約5800件あったことを確認したとのことで、顧客からの申し出があった場合のみ、元の契約に戻す方針とのことです。
この報道、皆さんは、どう思われますか? 私個人的には、問題点が3つあると思います。
①顧客に不利益になる契約の乗り換えは論外。本当にお客様は不利益になる契約と知っていて、乗り換えを承諾したのか非常に疑問。保険業法の情報提供義務に触れているのではないか。
②解約すべき契約の保険料を、成績のために6カ月以上、二重で支払いをさせていたことは、何のための乗り換えだったのか?顧客は本当に納得了承した上で、それが行われたのか非常に疑問。了解していなかったとすれば非常に問題。
③契約者からの申し出があった場合のみ、元の契約に戻すとのことですが、申し出がなければ何もしないというのは非常に問題ではないか。まずは、6カ月以上にわたる二重支払いは返金し、不利益と思われる点については、お客様に再度説明し、お客様に元の契約に戻すかどうかのご意向を確認するべきではないか。
私も保険業界の1人として、このような「かんぽ生命」の行為や姿勢は絶対に許せません。かんぽ生命にご加入のお客様は、一度、契約内容をしっかりと確認した方が良いと思います。
また、私は1人のファイナンシャルプランナーとして、お客様のご意向をしっかりとお聞きし、そのご意向に沿った契約内容になっているか、ズバリ鋭く分析いたします。こういう見直しの相談は、プロ中のプロですので、是非一度ご相談ください!!
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